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英サッカー協会 小学生以下ヘディング禁止

2020年2月25日 12:26

サッカーのヘディングが脳に悪影響を及ぼす可能性が指摘される中、イギリス・イングランドのサッカー協会などは24日、小学生以下の子供のヘディングの練習を禁止すると発表した。

24日、イングランド、スコットランド、北アイルランドのサッカー協会は指導者に向けた新たなガイドラインを共同で発表した。この中では11歳以下の小学生にヘディングの練習をさせる事を禁止するとしている。

また、18歳以下の子どもについては練習の回数制限などを設けつつ、段階的に条件を緩和している。今回のガイダンスでは試合中のヘディングについては規制していない。ただ、スコットランドサッカー協会は一部の年齢の子どもについて試合中もできる限りヘディングを避けるよう指導する事を求めている。

イギリスのグラスゴー大学は去年10月に元プロのサッカー選手がパーキンソン病やアルツハイマー病などの神経変性疾患で死亡する割合は一般人のおよそ3.5倍にのぼるとの調査結果を発表していた。イングランドサッカー協会などはヘディングと脳の疾患に直接の因果関係があるとは証明されていないものの、「選手のリスクを軽減するため」今回の措置に踏み切ったとしている。

一方、元イングランド代表選手のスティーブン・ジェラード氏は「ヘディングを禁止するのでなくボールを軽くすればいい」などとサッカー協会の決定に疑問を呈した。