タリバンと米国「暴力の削減措置」を開始
アフガニスタンの和平合意に向け、反政府勢力タリバンとアメリカが日本時間の22日午前4時半、「暴力の削減措置」を開始した。
「暴力の削減措置」は、タリバンとアメリカの双方がアフガン全土で7日間攻撃を控えるもので、事実上の停戦を意味する。
アメリカのポンペオ国務長官は声明で、暴力削減措置が守られれば、今月29日にタリバンとの和平合意に署名する準備をしていると明らかにした。
タリバンも同様の声明を出し、署名に向けて双方が適切な治安状況を作り出すだろうと述べた。
2018年に始まったアフガン和平交渉は、去年9月にはタリバンの自爆テロでアメリカ兵などに死者が出たことからトランプ大統領が中止を表明したこともある。
今後は、タリバン側が攻撃を控えることができるかが焦点で、アフガン和平は実現に向けた正念場を迎えている。