クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で、「新型コロナウイルス」への感染が確認された日本人の８０代の男女２人が２０日、死亡した。乗客乗員の死亡は初めてのこと。

厚生労働省などによると、死亡したのは「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客で、新型コロナウイルスの感染が確認された神奈川県の８７歳の日本人男性と東京都の８４歳の日本人女性。

男性には気管支ぜんそくなどの持病があり、死因として、初めて「新型コロナウイルス感染症」と発表された。女性の死因は「肺炎」で、重症化するような持病はなく、２人は発症後、医療機関に入院していた。乗客乗員の死亡は初めてのこと。

また、この船では２０日新たに１３人の感染が確認され、感染者数は６３４人となった。そのうち、２７人が重症だという。

一方、感染していないことが確認された乗客の下船が始まって２日目の２０日は、２７４人が船を下りた。下船は、２１日に終わる予定。

また２０日は、この船の中で事務作業をしていた厚労省と内閣官房の男性職員２人の感染が確認されたほか、北海道・千葉・神奈川・愛知・福岡・沖縄の１道５県で８人の感染が確認された。

国内の感染者数は、合わせて７２８人となった。