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電車ストップ…ポイ捨て“マスクトラブル”

2020年2月20日 20:24
電車ストップ…ポイ捨て“マスクトラブル”

20日も北海道や福岡県、沖縄県で、新型コロナウイルスの新たな感染者が確認された。国内で感染が拡大する中、身近な生活に影響が出ている。20日、福岡市は会見で「マスクをめぐるトラブル」について言及した。

福岡市・高島宗一郎市長「福岡市内の地下鉄でもいわゆるせきエチケットにかかわるトラブルも起きています」

そのトラブルが起きたのは、18日午後8時ごろの市営地下鉄の車内。ある男性乗客が走行中に突然、非常ボタンを押した。理由を尋ねると…。

「どうしましたか?」
「せきをしているのに、マスクをしていない人がいる」

近くの人がマスクを着けずにせきこんでいたため、ボタンを押したという。その後、かけつけた駅員により、双方は和解したということだが、列車はおよそ3分の遅れが出た。

福岡市交通局「車内のけんかによる通報はときどきあるが、マスク着用をめぐるトラブルは聞いたことがない」

市の交通局は、構内放送などでマスク着用を呼びかけているが、市内で感染者が確認されたことなどもうけ、対策を強化する姿勢。

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一方、マスクに関する問題は人が行き交う東京・渋谷でも。

every.「マスクがポイ捨てされています」「こちら非常に人通りの多い所なんですがこちらにもマスクが捨てられています」

その印象は単なるゴミとは違い…。

ポイ捨てマスク見た人「風に揺られて菌が充満する感じ」「怖いです」

中には、足で踏まれて真っ黒になったマスクも。感染症の専門医はこうしたマスクに対し、ある危険性を指摘する。

富山大学付属病院、感染症科、山本善裕教授「特に素手で触るのは避けた方がいい。その手には必ず微生物が移ってきます」

使用済みマスクを触ると、本体に残ったウイルスが手に移る可能性があるため、感染の温床になりうる。マスクは適切に廃棄することが重要だという。

富山大学付属病院、感染症科、山本善裕教授「マスク自体には触らずに、耳にかけてますヒモ、ゴムの部分だけを触って捨ててもらうのが一番いい」

マスクは、内側はもちろん外側にも、会話相手のつばが飛ぶなどしてウイルスが付着している可能性があるため、触るのは、ヒモの部分が良いという。

1人1人がルールを守り、ウイルスの拡散を防ぐことが重要。