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東京23区で積雪も?交通機関への影響は…

2020年1月27日 19:22
東京23区で積雪も?交通機関への影響は…

関東地方では27日夜から28日にかけて雪が降り、山沿いを中心に大雪となるおそれがある。東京23区でも積雪になる所もあるという。木原実・気象予報士が詳しく解説。

午後5時ごろの箱根の映像では、刻一刻と雪の降り方が本格的になってきている。まだ地面には積もっていないようだが、夜になって気温が低い状態が続くと、箱根では28日の夕方までに多い所で25センチ位、雪が降りそうだ。降る雪と積もる雪は別で、降った雪はそのまま全部積もるわけではなく、少し積雪は減るが、それでも本格的な雪になりそうだ。

センター試験の時には雪が心配されたが、今回はその時よりも水分が多い。

27日の天気図と28日の予想図を比べてみると、27日の天気図では前回より寒気が弱いようだが、28日の予想図では、低気圧が近づいてくるにつれて寒気が関東に少し飛び出してくるように見える。これは低気圧が発達してくると冷たい空気を引きずり込むという作用があり、決して油断はできない。9日前よりも雪の降る範囲が広くなりそうだ。

■都心でも雪が積もりそう?

予想降雪量が増えている。東京都心の天気の変化を見てみると、27日夜の降り始めは雨だが、気温が低く北風が強くなって、雨から雪に変わってくる。ただ、この雪も28日朝から雨に変わるということで、おそらく都心ではいったん積もっても、雨になってまた解けるということが考えられる。ただ、これが難しい所で、これから内陸部や山沿いでは本格的な雪になって、積もりそうだ。

■28日朝の交通機関に影響は?

全体的に、前回よりも雨や雪の量が増えそうだ。

山沿いを中心に雪の範囲が北上して、夜は平野部でも八王子もみぞれになり、雪に変わりそうだ。東京都心も真夜中あたりにはみぞれに変わり、雪になるかもしれない。さらに28日朝に向けてみぞれの範囲が横浜のあたりまで近づくもよう。

一方、雪の範囲はだんだん平野部で減ってきて、勢いが弱まってきそうだ。

降雪は、山沿いを中心に続く見込み。平野部ではほとんど雨に変わり、いったん積もってもだんだん解けていきそうだ。ただ、朝の段階ではみぞれや雪が続く予想なので、交通に影響が出る可能性がある。

28日夕方までに予想される降雪量は多い所で、関東北部の山沿いで40センチ、山梨・長野で30センチ、関東北部の平野部や箱根~多摩・秩父で25センチ、関東南部の平野部でも多い所では10センチ。東京23区でも2センチ位は予想されている。

大雪による交通障害に警戒が必要。28日午前6時には予想が更新されるので、最新情報の確認を。