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iPS細胞で軟骨…膝に移植 厚労省が了承

2020年1月24日 16:19

iPS細胞からつくった関節の軟骨組織を、ケガなどで膝関節の軟骨が傷ついた患者に移植する京都大学の臨床研究が24日、厚生労働省の部会で了承された。

了承されたのは、京大の妻木範行教授らの研究チームによる臨床研究。軟骨は加齢ですり減ったりスポーツなどのケガで損傷したりすると元に戻ることはなく、関節をスムーズに動かすことが難しくなる。患者自身の軟骨細胞を移植する治療法があるが、十分な量の細胞を確保することが難しいなどの課題がある。

そこで研究チームは臨床研究で、iPS細胞に特殊なタンパク質を加えて軟骨組織をつくり、比較的損傷の範囲が小さい患者4人の膝に移植することにしている。

安全性と有効性を確認し、今後、重症化を防止するための治療として実用化したい考え。