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韓国で初“新型肺炎”感染者 中国人旅行客

2020年1月20日 16:32

中国・武漢で相次ぐ新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎について、韓国政府は20日、武漢から韓国入りした中国人女性がこのウイルスに感染をしたことを確認したと発表した。韓国で感染者が確認されたのは初めて。

韓国の保健福祉省によると、中国・武漢に住む30歳代の中国人女性は19日、仁川空港から韓国に入国した際、発熱のため検査を受けた結果、新型コロナウイルスへの感染が確認された。女性は、旅行のため韓国を訪れたということで、韓国に入国する前日の18日には、中国の病院で風邪と診断されていた。

韓国の保健当局の聞き取りに対し、女性は、新型ウイルスによるとみられる肺炎患者が多数出ている武漢の市場を訪問したことはなく、感染者との接触もないと答えたという。

韓国国内で初めて感染者が確認されたことを受け、丁世均首相は保健当局に対し、感染拡大の可能性を早期に遮断するよう指示した。