×

芸人宅も被害…冬場多発「収れん火災」とは

2020年1月8日 20:37
芸人宅も被害…冬場多発「収れん火災」とは

お笑い芸人の「カモシダせぶん」さんが、自宅が火事にあったことを明かした。その原因は、日光と鏡による「収れん火災」というもの。冬に多いという収れん火災とは、一体どんなものなのか。

    ◇

8日、私たちが訪ねたのは、お笑い芸人のカモシダせぶんさん。実はカモシダさん、自宅が火災にあったばかり…。部屋の中を見せてもらうと、少し焦げ臭いにおいがする。天井部分なども焼け焦げた状態に…。

カモシダさん「(Qテレビとかも、もう?)爆発しちゃって画面とかが割れている感じですね」

家にあったものは、ほとんど使えなくなってしまったという。

2017年にお笑いコンビ「ウルトラトウフ」を結成し、活動を続けているカモシダさん。

そのカモシダさんが悲劇に見舞われたのが先月23日。火災の原因は何なのだろうか?

カモシダさん「収れん火災という火災らしいんですけど。全然わからなかったですね、初めて聞きました」

あまり耳慣れない収れん火災とは何なのだろうか、専門家は――。

防災アドバイザー・永山政広さん「太陽の光のエネルギー、これがレンズの代わりをするようなもの、こういったもので一点に集まりますと、燃えだして火災に至る」

専門家によると、太陽からの光が反射などして一点に集まり、発火した火災だという。

では、カモシダさんの場合は…。

カモシダさん「元々自分が身だしなみを整える時に使っていた鏡で、置いてたんですけど、これが火災の原因になったやつでして」

火災の原因となったのは鏡だという。

カモシダさん「外の窓から入ってきた日光が、この鏡に反射して、それがソファに火をつけたという形」

ソファには、発火した時にできたとみられる穴が残されていた。

    ◇

また、この収れん火災、2018年のデータを見てみると11件すべてが11月から2月にかけて発生。

冬場のこの時期に多い理由については――。

防災アドバイザー・永山政広さん「太陽が低くなりますので、部屋の奥まで光が差し込みます。光が当たらなかった部分も当たって、場合によっては、発火してしまうと」

夏に比べて太陽が低い位置にあるため、部屋の奥まで光が差し込みやすいなどの理由があると指摘する。専門家によると、強い光が差し込まないよう、カーテンを閉めるなどの対策が必要だという。