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東京五輪パラ 聖火台の燃料に水素使う方針

2019年12月28日 1:45
東京五輪パラ 聖火台の燃料に水素使う方針

来年の東京オリンピック・パラリンピックで、聖火台にともされる聖火の燃料に、水素燃料が使われる方針であることが分かった。

東京大会では、メインスタジアムである新しい国立競技場に聖火台を常設できないため、同じデザインの聖火台を2台つくる。

一台は、開会式と閉会式の時だけ国立競技場で一時的に使い、大会期間中は、東京・江東区の「夢の大橋」のたもとに設置されるもう一台の聖火台に聖火がともされる。

この燃料として、水素燃料が用いられる方針であることが分かった。化学反応で色を変えることも可能なことから、さまざまな色を表現する案も挙がっているという。

水素燃料は、二酸化炭素を出さず環境にやさしい「次世代のエネルギー」として注目されているが、現状、コストが高く、聖火台関連全体で数十億円規模にのぼるとみられている。

聖火台などの開発は、大会スポンサーのトヨタ自動車が担当している。トヨタ自動車は、水素で走る燃料電池自動車の普及など、「水素社会」の実現を目指して大会でアピールしたい考えで、一部費用についても負担するという。