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決まらないマラソンコース 専門家が議論

2019年12月11日 5:10
決まらないマラソンコース 専門家が議論

札幌で行われる東京オリンピックのマラソンのコースが完全には決まっていない。この問題について10日夜の深層NEWSでは、スポーツジャーナリストの二宮清純さんとロンドンオリンピック男子マラソン日本代表だった藤原新さんに伺った。

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すでにコースが決まった前半の20キロのあと、22キロをもう1周する日本側の案と、7キロのコースを3周する世界陸連の案はどちらが望ましいのか。

二宮清純氏「彼ら(世界陸連)が考えていることは、2013年のボストンマラソンの時のテロですよ。この時に140人くらいの死傷者が出て、パニックオンロードと呼ばれた、この後遺症が残っているのは事実なんですよ。確かにセキュリティーということ、テロ対策というのはわかりますけれど、しかし日本の場合は、比較的治安のいい国だし、テロ対策はきっちりやっていますし、見栄えの点においても日本はマラソン熱が非常に高いですから、別に(沿道が)ガラガラというところを映す必要もないわけですから、そこはちゃんと話し合えば、(組織委の言う)2周案でまとめてもらいたいと個人的には思いますね」

辛坊キャスター「ランナーとしては、どっちが走りやすいんですか?」

藤原新氏「個人的には長いほうがいいですよ。1周コースのほうが好きなんですけれど。あまり景色なんて見ていないので、走っている時って。前の選手の背中しか見えないので、どっちでもいいかなと」