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ソーシャルイノベーションフォーラム開催

2019年11月29日 16:25
ソーシャルイノベーションフォーラム開催

知っておきたいデータや情報をひもとく「input」。今回のテーマは「ソーシャルイノベーションフォーラム」。このイベントを主催する日本財団の花岡隼人さんに話を聞く。


――社会を良くしたいという思いを抱く人々が一堂に会し、共に議論し、行動を始めるためのイベント「日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム2019」が、今日から3日間、東京国際フォーラムで開催されます。そこで今回は、このイベントを主催する日本財団の花岡隼人さんにお話をうかがいます。今日から始まる「ソーシャルイノベーションフォーラム」では、どんな催しが行われるのでしょうか?

まずはですね、4年連続の登壇となります小泉進次郎環境相の基調講演がございます。こちら4年連続となりますが、今年は大臣となって初めての基調講演となりますので、環境問題、また小泉環境相が取り組まれていることについてお話しいただこうと思っております。

また今回の「ソーシャルイノベーションフォーラム」のテーマが、「行動から始まる新時代」ということで、参加者の皆さんが主役となって次の行動を起こしていくためのきっかけとなるフューチャーセッションを12個ご用意しています。職員が手作りで準備してきたものですので、ぜひお楽しみいただければと思います。

また、社会起業家が多数登壇いたします「ソーシャルイノベーションアワード」というのも12月1日に予定しています。最優秀賞は活動奨励金1000万円を獲得できますので、そちらもお楽しみいただければと思います。

また、小さなお子様をお連れのお客様には、移動型おもちゃ美術館や移動型授乳スペース「mamaro」というものをご用意しておりますので、安心してお過ごしいただけるようになっております。皆様、多数のご来場をお待ちしております。


――とても楽しそうな催しもありますが、4年連続ということで、こちらどのような理念で始められたんですか。

「ソーシャルイノベーションフォーラム」は、社会課題を、我々のようなNPOセクターや政府、行政といったセクターだけではなく、企業や大学といったセクターを超えて社会課題を議論し、その解決方法について話し合う場として設定をいたしました。

定量的な目標というものは特に置いていないんですけれども、そういった場をずっと続けていくことで、将来の大きな社会変革ということをもたらしていければと思っております。


――ちなみに花岡さんが注目している社会起業家の方はいらっしゃいますか。

そうですね。2018年の「ソーシャルイノベーションアワード」を受賞した3社の動向には注目しております。そのなかでもGrubinという、虫を使った生ゴミ分解装置をつくった方がいて、受賞時、彼は東京大学の2年生でしたので、その後、東大の総長賞を受賞しました。さらに、クックパッドの本社に生ゴミ分解装置を置かせてもらうというように、アワード受賞後に事業が展開しています。

またオトングラスという会社は、視覚障害者向けの装置を開発しているところなんですが、同じくメガネ事業で共通しているJINSさんから資金調達をしたり、アスターという会社は、社会課題解決のアクセラレーター事業を日本財団と一緒にやらせていただいております。こういったアワード受賞後の3社にも、ぜひ注目していただければと思っております。

【the SOCIAL inputより】