世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「ｏｐｉｎｉｏｎｓ」。今回の話題は「日本に来る韓国人旅行者、激減」。無料で学べる韓国語アプリ「できちゃった韓国語」を開発・運営する朴鍾暁氏に聞いた。

観光庁によると、今年９月に日本を訪れた韓国人旅行者数は約２０万１２００人で、去年の９月に比べ５８．１％減少した。日韓関係の悪化の影響で、日本への旅行を控える動きが続いているほか、日韓路線の航空便も減るなどしていて８月に続き、大幅な減少となった。

ネット上では「この政治状態だと旅行の気分にはなれない」「観光地はつらいし残念」「民間での交流を進めた方がいい」などの声がある。


――朴さん、この現状、どう捉えていますか。フリップをお願いします。

『背を向けてはいかん！』と思いますね。日本は一番、韓国人が訪れている人気観光地だったんですね。それが政治的な問題で、好きな国に行けなくなったのは本当に残念なことだと思うんです。

たくさんの韓国人が日本に来ていたということからわかりますように、それはやっぱり日本が好きな韓国人がたくさんいたということです。今、若い世代中心に日本に対して柔軟で友好的な姿勢をとっている若い世代もどんどん増えております。だから、彼らがまた安心して好きな国、日本に戻るように、日本を好きになってもらえるように、今の日韓関係の問題、早急に解決を求めたいと思います。


――朴さんは日本の方々に韓国語の先生として教えていらっしゃいますけれども、教えている中で、もっとこうあればいいのになって感じるところっていうのはありますか。

そうですね、やっぱり私自身も「ドラゴンボール」とか「スラムダンク」とか、日本のコンテンツから日本が好きになって勉強してきたわけですので、やっぱり政治とかメディアとかに振り回されず、自分が好きなドラマとかＫ－ＰＯＰをどんどん楽しんで韓国語の勉強なども続けて、やっぱり民間での交流とか理解は続けていくべきだというふうに思います。


――それは、誰もができることですもんね。文化っていうのを通して、どんどん交流がまた進めば、こういう時だからこそ。

そうですね。それが一番大事なことだと思います。


■朴鍾暁氏プロフィル
無料で学べる韓国語アプリ「できちゃった韓国語」を開発・運営。音声認識機能で正しい発音の勉強が可能。Ｋ－ＰＯＰや韓流ドラマなど多彩なコンテンツがあり、韓国についての知識も学べる。ソウル出身の朴氏。大学院卒業後、２０１２年に来日。語学学校やＹｏｕＴｕｂｅで韓国語の講師をつとめてきた。また東京に住む韓国人コミュニティーの運営も行っている。日本と韓国が互いを尊重し理解しあうことを目指している。


【ｔｈｅ　ＳＯＣＩＡＬ　ｏｐｉｎｉｏｎｓより】