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核兵器廃絶決議案 採択も…賛成国は減少

2019年11月2日 12:40

国連の軍縮に関する委員会で1日、日本が提出した核兵器廃絶を目指す決議案が採択された。核軍縮をめぐり各国の対立が深まる中、賛成国は去年よりも減った。

日本が提出した核兵器廃絶を目指す決議案は1日、26年連続で採択された。核軍縮をめぐり核保有国と非保有国との間で対立が深まる中、ことしの決議案は日本が橋渡し役を担い、透明性の向上や軍縮教育など各国が一致して取り組みやすい内容とされた。

しかし、核兵器そのものの禁止を求める核兵器禁止条約については触れず、一部から不満の声が出たほか、アメリカが棄権するなど、賛成は去年より12か国減った。

高見澤軍縮大使「(各国の核軍縮に対する考え方の)ギャップを埋めていくにはどうしたら良いのか、問題が浮き彫りになった面もあるので、今後に向けてさらに努力を重ねていきたい」

決議案は来月上旬に国連総会の本会議で採択される見通し。