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養護の伴走者を支援「若者おうえん基金」

2019年10月31日 15:55
養護の伴走者を支援「若者おうえん基金」

ゲストいち押しのソーシャルグッドなヒトやモノを紹介していただく「recommend」。アフターケア相談所「ゆずりは」所長の高橋亜美さんのいち押しは「若者おうえん基金」だ。


――「若者おうえん基金」とはどんな取り組みなんでしょう?

社会的養護のもと育った若者たちが、もう一度、自らの力を発揮して生きていくためには、彼らに寄り添って伴走型の支援をする、私たちのような伴走者の存在がとても重要で、欠かせない存在だと思っています。

ただ、その私たち伴走者たちを支えていく、その制度だとか資金だとかはまだまだ不足していて、私たちも安定した運営をしていくためにとても時間や労力を費やさなければならない現状があります。

そこで、首都圏若者サポートネットワークという団体が伴走者たちの活動に助成金を充ててくれる伴走者の支援をしてくれる、このような「若者おうえん基金」というものを設立してくれました。


――「ゆずりは」さんもそこから支援を受けられたんですか。

昨年ここから助成金をいただいて、支援の一部に充てさせてもらって活動できています。


――それでクラウドファンディングで、そのお返しが「ゆずりは」さんがかかわっているということで――

はい、私たちも一般就労が難しい方への事業として、毎週ジャムを作る工房を運営しているんですが、そこでそのクラウドファンディングのお返しで、私たちがみんなと一緒に作ったジャムをお返ししています。


――そうなんですね。そして、今まさに今年のクラウドファンディングをしているということで、ぜひ検索してみたいと思います。


■高橋亜美さんプロフィル
児童養護施設や里親家庭などを巣立った子どもたちを支援している。原則として18歳になると施設を出て自立を余儀なくされる子どもたち。資金面など生活上のトラブルの相談にのったり就学や就労を支援したりしている。また虐待など不適切な養育をしてしまう親の相談にのるプログラムも実施。誰もが安心できる居場所をつくることを目指している。


【the SOCIAL recommendより】