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労働きっかけで亡くなる人 1日6300人

2019年10月23日 14:47
労働きっかけで亡くなる人 1日6300人

国連が定めるSDGs(持続可能な開発目標)の17項目に関連する知っておきたいデータや情報をひもとくコーナー。今回は17項目のうち、8番目の「働きがいも経済成長も」にまつわるデータ。「LIFE STYLE」代表の永田雅裕氏に聞く。

このなかで、永田さんにお聞きしたいのが「労働きっかけで亡くなる人 1日に6300人」というデータ。ILO(=国際労働機関)によると、世界では、毎日6300人、年間230万人の労働者が労働災害や職業性疾病で亡くなっているという。


――この数字について、いかがお考えですか?

初めて知りました。非常に驚きましたね。悲しい現実だなと思います。

私は今、360度カメラやVRなど、新しいテクノロジーを世の中にどう広げていくかというところを事業にしているのですが、まさにそういうテクノロジーがこういう現場に使われたらいいなと考えています。

例えば、ドローンだったりとか、360度カメラみたいなものをロボットなどにつけて、本当は人が行かなくてもいい場所はテクノロジーに行ってもらう。例えば、その操作はVRなどで操作して、人は安全な場所で仕事をすることによって、こういう現実を、もっともっと減らすことはできると思いますね。


――本当にそういう未来が来てほしいんですけれども、今現在というのは、生中継の映像をVRで見るということは可能なんでしょうか?

現時点でもその技術自体はあり、可能ではあるのですが、まだちょっと通信環境などで難しいものもあります。これから2019年、2020年になると、5Gといわれる新たな通信回線、速度になってくると思うのですが、5Gの世界になってくると、こういう離れた場所からVRなどを使って遠隔で何か操作していくことが、もっともっと当たり前になってくると考えています。


――なるほど。VRはビジネスとかゲーム以外にもそういう使い方があるんですね。

工事現場もそうですし、医療の世界で遠く離れてお医者さんがいないような場所にVRなどを使って遠隔で手術をするなどの技術も、だんだん開発され始めているので、そういう場所にも使われると、こんな問題も徐々に少なくなってくると思います。

――(労働きっかけで亡くなる)人数が減っていくといいですね。

【the SOCIAL SDGsより】