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「平均気温の上昇0.8℃」をどう見るか?

2019年10月21日 16:22
「平均気温の上昇0.8℃」をどう見るか?

国連が定めるSDGs(持続可能な開発目標)の17項目に関連する知っておきたいデータや情報をひもとくコーナー。今回は17項目のうち、13番目の「気候変動に具体的な対策を」にまつわるデータ。ニューラル代表の夫馬賢治氏に聞く。

この中で、夫馬さんにお話を聞きたいのが「平均気温の上昇、0.85℃」というデータ。国連によると、1880年から2012年にかけ、地球の平均気温は0.85℃上昇。平均気温が1℃上昇するごとに、穀物の収量は約5%ずつ低下するとされている。


――この数字、どうご覧になりますか?

そうですね。0.85℃という数字だけを見ると、私たちからするとあまり上がっていないような感じがしてしまうかもしれませんね。ただ実際ですね、0.85℃でも私たちは非常に少し暑くなってきているような感覚も受けております。

さらに、今後30年間でいくと、これがこのままでいくと3℃上がると言われています。0.8℃でもこれだけの変化を感じるので、3℃となると大きな変化にもなりますし。先ほどの穀物の生産量が1℃上がると5%下がってしまうというデータがありますけど、実は3℃上がってしまうと、単純計算で15%下がるということになってしまうので、これから世界の人口がどんどん増えていく中で、15%下がってしまう。

これをどうしていくのかということについては、実は大きな話題になっていますし、ESG投資家の中でも、この気候変動の影響というものは最大と言っても過言ではないテーマになっておりますので、各企業さんがこの変化によってどういう影響を受けていくのか、このあたりをどれだけ真剣に考えられるか、先手を打っていけるかによって、投資家から支持される企業になれるかどうか変わっていきます。


――個人には限界もあったりしますからね。

そうですね。まずは、私は企業に期待したいですね。


【the SOCIAL opinionsより】