×

ノーベル生理学・医学賞 米・研究者ら3人

2019年10月7日 21:45

ことしのノーベル生理学・医学賞の受賞者が発表され、細胞が酸素量の変化に適応する仕組みを解明したアメリカの研究者ら3人が選ばれた。日本人の2年連続の受賞はならなかった。

受賞が決まったのは、アメリカ・ハーバード大学のウィリアム・ケイリン教授、ジョンズホプキンス大学のグレッグ・セメンザ教授、イギリス・オックスフォード大学のピーター・ラトクリフ教授の3人。

生き物が酸素の薄い場所でどの様に体を適応させるかなどを研究し、細胞が酸素の量を認識し、遺伝子の活動をコントロールする仕組みを解明したことが評価された。

選考にあたったスウェーデンのカロリンスカ研究所は「酸素の量によって細胞の代謝機能などがどんな影響を受けるかを解明し、ガンや貧血など様々な病気に対する革新的な治療の道を開いた」などとしている。

生理学・医学賞は去年、京都大学の本庶佑特別教授が受賞しているが、2年連続での日本人受賞はならなかった。