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北朝鮮籍の船沈没 海保が現場写真を公開

2019年10月7日 15:25
北朝鮮籍の船沈没 海保が現場写真を公開

7日朝、能登半島沖の日本海で北朝鮮籍の船と日本の水産庁の漁業取締船が衝突し、北朝鮮籍の船が沈没した。海上保安庁は現場の写真を公開した。

水産庁・桑原漁業取締課長「日本海の大和堆の我が国の排他的経済水域(EEZ)内において我が国水域に入ってきた北朝鮮漁船と思われる船と水産庁の取締船が接触をしました」

午前10時に海上保安庁のヘリコプターから撮影された現場海域の写真には、水産庁の取締船が写っているが、北朝鮮の漁船は沈没していて姿はない。また、海上には救助用のゴムボートなどがあるのが確認できる。

政府関係者によると、7日午前9時すぎ、能登半島沖の北西およそ350キロ付近で、北朝鮮籍の船と水産庁の漁業取締船「おおくに」が衝突した。北朝鮮籍の船は沈没し、乗組員およそ20人が漂流したということで、海面上に確認できる人については全員、救助したという。ただ、船には50から60人ほど乗っていたとの情報もある。

水産庁によると、北朝鮮籍の船は漁船とみられ、日本の取締船が音声で退去を求める警告を行っている最中に衝突したという。政府高官は、水産庁による違法操業の取締中に北朝鮮の船がぶつかってきたとの認識を示している。

また、政府関係者によると、救助した北朝鮮の乗組員らについては日本国内の施設で事情を聞いた上で、引き渡すことも検討しているという。