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専門家が分析「中国“新兵器”は米に脅威」

2019年10月1日 23:11

中国が建国70周年にあわせて10月1日に行った軍事パレードについて、専門家は今回公開された新兵器は「アメリカにとって脅威になる」などと分析した。

自衛隊の前統合幕僚長の河野克俊氏によると、今回の軍事パレードで最も注目されたのは大陸間弾道ミサイル「東風41」。

自衛隊前統合幕僚長・河野克俊氏「東風41、今回、鳴り物入りで出てきたやつです。これはアメリカ全土を射程におさめるとされています。これの特徴は、ICBMだが、個別誘導複数弾頭、いわゆるMIRVというけど、10個の弾頭があって、それぞれの目標に向かっていくと。もうひとつの特徴は、これは固体燃料ですので、非常に即応性が高いということで、これはアメリカにとっては大きな脅威にはなると思う。このように複数弾頭と固体燃料という即応性の高いミサイルを改良したという点で、東風41は注目されていると」

パレードには迎撃が困難とされる極超音速兵器の「東風17」も登場した。

自衛隊前統合幕僚長・河野克俊氏「これは今回初めて登場したもので、極超音速、マッハ5~10とされている。極超音速という非常にハイスピードということと、軌道が非常に複雑だということで、迎撃する方は追いかけることは複雑になってくるので、困難を伴うと」

こうした新兵器を公開した中国の思惑について、河野氏はアメリカへのメッセージがあると指摘した。

自衛隊前統合幕僚長・河野克俊氏「米中関係が厳しい中で、アメリカに対するメッセージを送ったともいえる。自分たちはこれだけのものを持っているんだとアピールする面があるので、アメリカに対するアピールはあったと思います」