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備蓄すべき水の量 76%の人が少なく認識

2019年9月26日 15:31
備蓄すべき水の量 76%の人が少なく認識

世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「備蓄すべき水の量 76%の人が少なく認識」。ワンテーブルCEOの島田昌幸氏に話を聞いた。

日本気象協会推進「トクする!防災」プロジェクトの調査によると、一般的な4人家族の備蓄に必要な水の量は、3日分で36リットル必要なところ76%の人がそれ未満と回答した。

ネット上では…

「水の備蓄はしているが結構重くて場所をとる」
「備蓄品を見直したら賞味期限切れていた」
「千葉の台風被害で備蓄を見直した」

という声が聞かれた。


――島田さんにご意見をうかがいます。フリップをお願いします。

「命の源は水」です。

災害が発生すると、すぐに断水が起きてしまいます。水というのは、入浴、洗濯、トイレ、歯磨きなど色々なことに必要なものなんです。これがなくなってしまうと、健康被害が出たり、衛生環境も悪くなってしまいます。

日頃、当たり前のように使っている水が急に使えなくなるというイメージが、皆さまなかなか湧かないと思うので、備蓄の量が不十分になってしまうのだと思います。


――水は、飲む以外にも、調理に使ったりしますが、食事事情というのは被災地ではどうなっているんでしょうか。

水がなくなることにより、炭水化物が中心の避難所生活になります。おにぎりに食パンというような、炭水化物に炭水化物という食事になり“被災太り”といった健康被害も出てきます。

栄養が偏ってしまい、さらに運動不足にもなりがちで“被災太り”が深刻な問題になってきます。


――それを解決するための、ワンテーブルさんのゼリーということでしょうか。

水がなくなると、硬い乾パンやクッキーが食べづらくなってくるんですね。ゼリーですと、子どもからお年寄り、障害がある方も安心して食べられます。


――先ほど、備蓄するのも大変という声もありましたが、このゼリーの形というのは、そういったことにも配慮されているんですか。

僕たちは省スペース化とともに、ゴミの問題も見据えていて、これは食べ終わった後、本当に小さくして捨てることができます。そういったことをイメージしながら開発しました。


■島田昌幸氏プロフィル
島田氏がCEOを務めるワンテーブルは5年間備蓄できる「防災ゼリー」を開発した。また被災地環境と宇宙環境には、共通点があることから、JAXAと共同して宇宙用にも被災地用にも活用できる食の開発プロジェクト「BOSAI SPACE FOOD」も進めている。

【the SOCIAL opinionsより】