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供え物で貧困救済“おてらおやつクラブ”

2019年9月13日 15:57
供え物で貧困救済“おてらおやつクラブ”

お寺に寄せられたお供え物を、貧困救済に活用する取り組み。「おてらおやつクラブ」と名付けられた活動が、全国のお寺に広がっている。

消費しきれないお供え物を、仏様の“おさがり”として頂戴し、経済的に困難な家庭に“おすそわけ”をする。

箱詰めのボランティアに集まったのは近所の人たちだ。各家庭や企業から預かったものは、一度仏前に供え、みんなでお経をあげる。送るものは、お菓子やカップ麺、レトルト食品など食べ物がほとんどのため、賞味期限を念入りにチェックする。

おてらおやつクラブ 野田芳樹理事「送る時点で賞味期限2週間をみておいてください」

段ボールには、工夫してすみずみまで詰めていく。活動を知った人からお供え以外にも、子どもたちに届けてほしいと、お米やランドセルなどが送られてくるようになった。

支援団体を通じて、母子家庭や子ども食堂などに送られる“おすそわけ”。現在、活動は約1300の全国の寺院に広がっている。

作業の終わりにはボランティアたちで、手書きの送付状を添える。自分の近況を書いたり気遣う言葉をかけたり、受け取る人たちへの思いを込める。

野田理事「ただ物をお裾分けするということだけではなくて、その背景にある人とのつながりであったり、人とのあたたかみを感じていただきながら、困ったときに“助けて”と声をあげてもいいんだと感じていただけるようなそんな支援の在り方を目指しています」

【the SOCIAL viewより】