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外国人の生徒も学ぶ 当世「夜間中学」事情

2019年9月9日 16:10
外国人の生徒も学ぶ 当世「夜間中学」事情

様々な事情で義務教育を終えることが出来なかった人が学ぶ夜間中学。最近、ある変化が起きているという。

様々な国籍の人が学ぶ、夜間中学。

教師「国会って何ですか?」

生徒「国会は法律を決める場所です」

ここは、川崎市立西中原中学校の夜間学級だ。夜間中学は様々な事情で、義務教育を終えることができなかった人が学ぶ学級だ。この学校では23人中、19人が外国にルーツがある人だ。

生徒「国は中国です」

記者「日本に来て何年目ですか?」

生徒「1年…1年間です」

近年、母国で義務教育を終えずに来日する外国人が増えている。全国に夜間中学は33校あり、生徒の約8割が外国人だ。

ビクラムさんは4年前にネパールから来た。

教師「ビクラムさん、こんにちは」

ビクラムさん「こんにちは、先生」

教師「法律って何ですか?」

ビクラムさん「国のルールですね」

ここで学び始めて、将来のことも考えるようになった。

ビクラムさん「専門学校に行って、ファッションデザイナーとか、服屋さんですね」

他の生徒たちも目標がある。もっと勉強して高校に行きたいという生徒もいた。そして…

タイ国籍のエカパチャー アティセークさん「先生たちも優しくて、いろんな事を知れたのは先生のおかげ」

川崎市立西中原中学校 安部賢一校長「日本で生活するのであれば、義務教育を受ける機会を等しく、どんな方にも与えるのが教育機関の責務」

国籍を越えて、学び合う夜間中学。そこはまさに平等な教育の現場だった。

【the SOCIAL viewより】