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日韓の関係改善、先に動く必要があるのは?

2019年9月5日 5:16

対立が続く日本と韓国の関係。4日夜の深層NEWSでは、日韓関係の専門家2人が関係改善のために何が必要かを議論したが、どちらが先に動く必要があるかで意見が分かれた。

一橋大学大学院 クォン・ヨンソク准教授「輸出規制とホワイト(国)リストの問題が元に戻らないと、なかなか韓国政府からしてもそれ(関係改善)を進めづらい。環境を整えて欲しい。日本では理解できないかもしれないけど、韓国側はずっと手を差しのべている雰囲気だが、日本側が取ってくれていないと受け止められているので、何かしら手を取るジェスチャーでもすることで次に進むのではないかと思う」

静岡県立大学 奥薗秀樹准教授「徴用工の問題を貿易の問題に飛び火させたのは、正直言って、日本政府の輸出管理の強化の措置だと思うけれど、それを安保の問題に飛び火させたのは韓国政府のGSOMIAの破棄。元の問題は徴用工ですから、この話し合いを始めないと日韓両国の関係は打開できない」

静岡県立大の奥薗准教授はまた、韓国・文大統領側近のチョグク氏が予定通り法相に就任した場合、徴用工問題で従来の立場に固執し、日韓関係は打開できないのではないかと見方を示した。