北朝鮮が、化粧品の品質向上に力を入れている。その進化に脱北美女ユーチューバーも目をみはる。なぜ、化粧品なのか、そのワケを探った。

脱北美女ユーチューバーのカン・ナラさん「顔の右半分が北朝鮮のメイクで、左半分が韓国のメイクよ」

韓国のメイクは薄い色のリップだが、北朝鮮では濃い目の色がトレンドだ。自分の顔を使って、韓国と北朝鮮のメイクを紹介するカン・ナラさんは２０１４年に韓国に亡命した脱北者だ。

カン・ナラさん「北朝鮮のコスメは昔と比べると、すごく良くなっているの」

しかし以前は…

外国産のアイライナーやマスカラは濡れても落ちないが、国産だとあくびをしただけでタヌキみたいな目元になってしまう。金正恩委員長が酷評するなど質は低かったという。

しかし今月…

記者「こちら、Ｄ．Ｐ．Ｒ．Ｋ、北朝鮮の企業が集まる一角です。人だかりができているのは、化粧品のブースです」

中国で行われた見本市で、所狭しと並べられていたのは、北朝鮮の化粧品だ。

北朝鮮コスメ販売員「私たちの化粧品は、高麗人参などの天然成分を原料にしているのが特徴。何度も元帥様が現地指導された後、化粧品産業が最高の水準にまで引き上げられたのです」

近年、金委員長の化粧品工場の視察の様子を国営テレビは繰り返し放送している。国産の化粧品の品質向上に力を入れていたのだ。さらに、海外ブランドをどけて国産の化粧品をかわりに置く場面も放送した。

こうした背景には、近年北朝鮮で増えてきている中間所得層の存在がある。彼らの消費を積極的に国内に誘導し、国内の経済振興を図る狙いがあるとみられる。

【ｔｈｅ　ＳＯＣＩＡＬ　ｖｉｅｗより】