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「いじめ、逃げ続けて!」寺田ユースケさん

2019年8月23日 13:17
「いじめ、逃げ続けて!」寺田ユースケさん

夏休み明けはいじめに悩む人たちにとってつらい時期。「the SOCIAL」では、いじめについて改めて考えるきっかけとして、障害がある中、様々な挑戦を続ける車いすユーチューバーの寺田ユースケさんにお話を聞きました。キーワードは「逃げる」です。

「逃げて、逃げつづけて、逃げるが勝ちじゃないけど」――生まれつき両足に障害がある寺田ユースケさん(29)。ホストやお笑い芸人を経験し、現在は車いすYouTuberとして活躍しています。


■寺田さんにとっていじめとは?

やはり、その場にいる全員が、心底笑うことができなかったら、それはいじめだと思います。僕は生まれつき足が悪くて、歩き方が変なのですけれども、やはり小さい時に歩き方のモノマネをされたりとか、トイレに入った時に上からモップみたいなのを入れられて、「何やってんだよ」みたいに笑ってたんですけど、全然心の中では笑えてなくて。


■キーワードは“逃げる”

逃げることが悪じゃないから。自分が一番心の底から本音でいられるメンバーは必ず出会えるので、そういう仲間に出会えるまで、ずっと逃げ続ければいいと思います。


■逃げた先に何がありましたか?

大学に入ったときに仲の良い親友ができたんですよ。親友は僕のことも障害のこととか車いすのこととかも本当にフラットに見てくれて、僕がちょっとお酒を飲んだ時とか、すぐ「飲酒運転ちゃうんかい!」って言ってくれるんですよ。同じことなんですよね、昔、受けてた言葉と。同じ言葉でも信頼関係がお互いにあるメンバーでやると、心の底から笑えるんだなと思いますね。


■いま、いじめに悩んでいる君へ

やっと自分が出せる、自分を認めてくれる、妻であったり、仲間に出会え始めたんです。29歳になって、やっと今自分らしく、素を出せていると思うんですね。だから絶対に死んだらダメ。その選択肢だけは、絶対にとってほしくない。一番自分が輝ける、フィットできる仲間、場所、必ず出会えると思うので。


【the SOCIAL lifeより】