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特別支援学校の「特特祭」がすごい!

2019年8月20日 15:10
特別支援学校の「特特祭」がすごい!

特別支援学校で、いろんな「特別」が集結した「特特祭」というお祭りが開かれた。どんな障害があっても楽しめるというお祭り、どんなお祭りだったのだろうか。

障害のあるなしに関係なく楽しめる、特別支援学校の特別おもしろ祭、略して“特特祭”。参加したのは、約400人。チケットが売り出されるとすぐに完売してしまうほどの人気だ。

千葉県から来ていた坂本虎大朗君。先天性の筋ジストロフィーで、だんだん筋力が衰えてしまう病気だ。

虎大朗君の母「筋力がやっぱり弱いので、よほど工夫されていないと障害者向けに作られていてもできないことだらけなので」

という虎大朗君も参加できる競技がある。バーチャルランナーで競い合う緩急走だ。椅子が体の重心や動きを読み取りバーチャルランナーが走る。好きなランナーのデザインを選んで、レースにエントリー。虎大朗君は3コースだ。

そしていよいよスタート!レースは3つのエリアに分かれている。最初はあえて重心を動かさないようにするとランナーが進むというエリア。虎大朗君はトップで次のエリアに。今度はバタバタする事で進む。最後のエリアへトップで到達、ここでも重心を動かさないと進む。徐々に他のランナーに追いつかれてしまう虎大朗君。しかし最後は引き離してゴールイン!声を出して喜ぶ虎大朗君、ちゃんと楽しめたようだ。

虎大朗君の母「スタッフの方が隣に居てくれたり、すごくやりやすいと思う」

他のブースでは、マイクが拾った声や音に土俵が反応して、紙の力士が戦うトントンボイス相撲。目の動きだけでプレイできるゲームもある。画面のどこを見ているのかを、センサーが感知することで、ゲームを操作できる。将来的にパソコンで仕事をする訓練にもなるという。

飲食のコーナーはスナック都ろ美(とろみ)。飲み込む力が弱くても、誤飲しないようにとろみをつけたメニューを提供している。クリエーティブでおもしろい発想のブースが盛りだくさんだ。どんな障害があっても楽しめるように考えられている。

そしてお祭りの最後はディスコで大盛り上がり!虎大朗君もノリノリだ。イベントを企画したのは、自身の息子も障害がある澤田智洋さん。

澤田さん「お祭りの内容を考える時に、色々な障害のある子の親と先生が集結しているので、当事者の意見が常に中心にあった。特別支援学校のイメージもポジティブなものに変えたり、年に1回このイベントがあるから頑張ろうって、当事者の方やご家族が思える様なものも継続的にやっていきたい」

【the SOCIAL lifeより】