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悩ましい夏の生ゴミのニオイ…対策は?

2019年8月16日 18:18
悩ましい夏の生ゴミのニオイ…対策は?

気温の高いこの季節、生ゴミから嫌なニオイがして困ることもあるのではないだろうか。生ゴミを入れることもあるレジ袋やポリ袋は悪臭を閉じ込める事が難しい事が明らかになった。そこで、ちょっとした工夫で臭わないようにするポイントを取材した。

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都内に住む関口寛子さん。夫と2人の子どもの4人で暮らしている。ただ、夏になると特に困るというのが…

関口さん「(Q:夏の時期に困ることは?)ゴミのニオイ。生ゴミのニオイ。やっぱりキッチンは暑いので、家の中ゴミ箱が臭くなる」

生ゴミの嫌なニオイ。料理の後はそのままポリ袋に入れ、すぐに外のゴミ箱へ捨てていた。

関口さん「(Q:〈ゴミ箱〉開けるのが嫌に?)嫌ですね。息とめて(捨てる)みたいな」

インターネットでも…

「帰省前に生ゴミ出しとかないとな」「捨てるの忘れたまま帰省してしまった」「家で一週間熟成された生ゴミが待ってる」

街では…

「ビニールにまとめてしばって(生ゴミを)捨てちゃう」「生ゴミ(収集)の日まで袋に入れて冷凍庫で凍らせておくとかですかね」

そもそも、なぜ生ゴミから悪臭が発生するのだろうか?専門家によると、気温が高く通気性の悪い環境で、生ゴミに水分が多く含まれていると、ゴミの中の微生物が活発に活動し悪臭が出るという。

生ゴミのリサイクル活動を行うNPO法人の福渡さんにうかがった。

生ごみリサイクル全国ネットワーク・福渡和子副理事長「(Q:家庭でどういうふうに〈生ゴミのニオイの〉対策をしたらいいでしょうか?)できるだけ(生ゴミから)水分をとって風通しの良い状態で保管すると、そうすれば生ゴミは臭くないです」

大事なことは生ゴミから水分を取り除くこと。

福渡副理事長「三角コーナーを(日頃)使っている人も、この中に入れない。まずシンクの中に入れないということです」

シンクの中に三角コーナーがあると、水道水がかかってしまうが、流し台の上に置くと水分が付かないという。

野菜の皮をむく際には…

福渡副理事長「先に(野菜を)洗わないということ。(野菜の)捨てる部分は洗わないということです」

捨てる部分に水分が付かないように皮を洗う順番と入れ替えることがポイントだという。

さらに、野菜や卵のカラなどは新聞紙を敷いたカゴなどに入れ、水分をとると、生ゴミが乾燥し不快なニオイがしにくいという。

■ポリ袋やレジ袋も実は…

また、生ゴミを入れることもあるポリ袋やレジ袋は、素材が薄いだけでなく、実は密閉性が低い構造になっているという。

日本プラスチック工業連盟・岸村小太郎専務理事「(生ゴミを入れる場合は)短時間でしたら問題ないでしょうけれども、長時間入れっぱなしにしていくとだんだんニオイが漏れていく」

レジ袋などのほとんどは水などの分子は通さないが、悪臭などの気体の分子は通してしまうという。

■ニオイが漏れにくい身近なモノ

一方、家庭にある身近なモノで、ニオイが漏れにくいというものが。それはスナック菓子などの袋。

岸村専務理事「お菓子の袋は実は色んな素材が貼り合わせになっているんですけど、なかなかしけらないとか、ニオイが外に出ないってことはなんとなく感覚で分かると思うんですけど」

お菓子の袋の多くは、レジ袋とは違うアルミの素材などが使われていて、密閉性が高くなっているという。

また、レジ袋も2重、3重にすれば、ある程度の時間、ニオイを防ぐことができるという。

■災害対策課は

警視庁災害対策課のツイッターには、ゴミ袋の中にキッチンペーパーを敷き、水で薄めた酢を染み込ませると、酢で生ゴミのニオイを中和させることができると紹介されていた。

この時期に頭を悩ませる生ゴミの処理。少しの工夫で、ニオイを軽減させることができそうだ。