来年１月の台湾総統選挙に関して、中国とアメリカの綱引きが激しくなっている。７月３１日夜の「深層ＮＥＷＳ」に出演した専門家は、今後、台湾をめぐる米・中の軍事的緊張が高まる可能性があると指摘した。

読売新聞・五十嵐文論説委員「今後、総統選に向けて、軍事的挑発は高まる可能性があると思う。（１９９６年には）アメリカの空母を前にして撤退せざるを得なかったことが、中国を絶対に空母を持つんだという決意をさせたとも言われている」

日中科学技術文化センター・凌星光顧問「逆にアメリカが挑発して中国がそれに乗るように仕掛けると思う。それに対して、中国が冷静に、理性的に判断して対応することが大変重要だと思う」

読売新聞の五十嵐論説委員はまた、中国が軍事的挑発を強めれば強めるほど、中国が望まない、対中強硬派で現職の蔡英文総統の有利に働くのではないかとの認識を示した。