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“元号は誰のものか”専門家の意見分かれる

2019年7月12日 5:29
“元号は誰のものか”専門家の意見分かれる

元号が平成から令和にかわって2か月あまり。11日夜の「深層NEWS」では、元号についての専門家が議論したが、そもそも元号とは誰のものなのかをめぐっては意見が分かれた。

京都産業大学・所功名誉教授「いまは元号法という法律によって定められている。法の下でいまこれがあるわけですから、いまは憲法の下にある国民のものだと言ってもいいと思う」

東洋大学・鈴木洋仁研究助手「もちろん国民のものだが、元号法にあるように『政令で定める』と第1条にきているので、少なくとも元号法でみる限り、元号は政令で定める以上、誰かが最後は決めなければ“天”が決めるわけではないので、その意味では総理大臣のものというか、総理大臣が決めるということは言える」

東洋大学の鈴木洋仁氏はまた、新しい元号を決める過程で秘密にしたり、公表をぎりぎりまで遅らせたりしたなど、大事にしすぎた結果、国民に元号を「遠い存在だ」と感じさせてしまったのではないかと指摘した。