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トランプ氏“日米安保不満”は対日カードか

2019年6月28日 4:23

日米安保条約に不満を示したアメリカのトランプ大統領。27日夜の深層NEWSに出演した外交問題の専門家は、来年のアメリカ大統領選挙に向け、貿易交渉で日本に対するカードとして使いたい考えがあるのではないかと指摘した。

日本国際問題研究所・津上俊哉氏「基本的にトランプ大統領はここ(日米安保)にこだわっているわけではなくて、“対日カード”が増えることに関心があるんだろうと思う。(大統領選の)再選に向かって何が必要か、何が有利かを考えているということだとすれば、いま通商問題で日本に譲歩を求めるために切れるカードは多い方がいいということで、これも使えるということではないか」

元米国務省日本部長・ケビン・メア氏「1980年代の思想がまた浮上している。本当に(在日)米軍を撤退することは考えていないと思う」

日本国際問題研究所の津上俊哉氏はまた、今後の日米貿易交渉についてトランプ大統領はいま日本側が想定しているよりも一方的に譲歩を迫ってくるのではないか、との見方を示しました。