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乙武さん“若者”は選挙に行くべきですか?

2019年6月21日 15:38
乙武さん“若者”は選挙に行くべきですか?

この夏の参議院議員選挙を控え「the SOCIAL」では、「若者が投票に参加する意義について」各界の著名人のインタビューをお届けする。今回は、乙武洋匡さんに話を聞いた。

Q:若者は選挙にいくべき?

あえて、少し突き放した言い方をするなら、行かなくてもいいんじゃないとは思います。

例えば徴兵制をやりますって言い出したら、絶対みなさん選挙行くと思うんですよ。行かないと大変なことになるという危機意識は芽生えると思うんですよね。

若いうちって政治に直結するような生活というのをあまりしていないのかなと。いま20代の投票率が低いっていわれているけれども、常に20代の投票率は低いんですよ。今、50~60%ぐらいの投票率を誇っている中高年も20代の頃はあまり投票に行ってないんですよね。

Q:どうしたら政治と生活は直結しますか?

やっぱり想像力だと思うんですよね。自分が家庭を持った時の想像力だったり、年老いたときの想像力だったり、そういう自分の未来に対する想像力がひとつ。

もうひとつは、やはり他者への想像力ですよね。具体的には、同性婚が挙げられると思うのですよね。たまたま異性愛者として生まれた人には結婚というメニューがこの世の中には用意されている。

だけど、たまたま同性愛者に生まれた人には結婚というメニューは用意されていない。これは非常に不公平だなと。そういう他者に対する想像力を持つと、やっぱり政治って大事だなとか、生きやすい社会にしていくべきなんじゃないかなという視点に変わってくるのかな。