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香港デモ“200万人”に 行政長官が謝罪

2019年6月17日 1:09

香港で16日、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」の改正に反対するデモが再び行われた。参加者は、香港返還後最大規模の約200万人で、行政長官が謝罪の声明を出す事態となった。

16日午後、香港では「逃亡犯条例」の改正に反対する大規模デモが行われた。参加者は条例改正の審議延期ではなく、完全撤回を求めている。

これまでに治安当局とのあいだで目立った衝突は起きていないが、デモの参加者は主催者発表で約200万人と、香港返還後、最大規模となったという。

また、参加者からは香港政府トップの林鄭月娥行政長官は「辞任せよ」との声もあがった。

デモ参加者「林鄭長官には辞任してほしい。『延期』という巧みな言葉で我々を安心させて、油断させ、再び審議を進めると思う」

こうした事態をうけて、香港政府は16日夜、「政府に問題があった」などと認め、行政長官が公式に謝罪する声明を出した。

条例改正案の審議については、改めて「無期限で停止する」と強調したが、今年秋には審議が再開される可能性も消えておらず、事態が沈静化するかは不透明。