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「核のゴミ」最終処分 実現に向け国際会議

2019年6月16日 17:59
「核のゴミ」最終処分 実現に向け国際会議

長野県で開かれているG20の閣僚会合で、原発から出る高レベル放射性廃棄物、いわゆる「核のゴミ」の最終処分の実現に向けて、議長国の日本の提案で、今後、国際的な会議が開催されることが、決まった。

世耕弘成経産相「最終処分の実現は、原子力を利用するすべての国の共通課題でありまして、各国の取り組みを加速するためには、国際協力を強化していく必要があると考えています」

議長国である日本からは、原子力を利用する各国がこれまでに得た経験などを共有し、また、研究成果などを議論する国際的な会議を立ち上げることを提案し、各国から賛同が得られた。

第1回の会議は、アメリカやフランス、中国など10か国以上が参加する見通しで、10月中旬にパリで開催される予定。

原発から出る核のゴミの最終処分を巡っては、高い放射線が人体に無害なレベルに低下するまで、およそ10万年の管理が必要とされ、原子力を利用する各国で困難な課題となっている。