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宮本亜門氏、念願オペラ演出「震えました」

2019年6月12日 21:15
宮本亜門氏、念願オペラ演出「震えました」

演出家の宮本亜門氏(61)、デザイナーで「KENZO」ブランド設立者の高田賢三氏(80)が12日、オペラ「蝶々夫人」の制作発表会を都内で行った。

独・ザクセン州立歌劇場(ゼンパーオーパー・ドレスデン)とデンマーク王立歌劇場との共同制作公演。今秋、世界に先駆けて日本公演が行われ、2020年にドイツとデンマークで上演される。
演出を務める宮本氏は「『蝶々夫人』は昔から演出してみたいと思っていた作品です。だけど各国で上演する、ましてドレスデンの歌劇場でやれると聞いた時は体が震えました。世界中に広がっていきそうな予感があって、実はほかの歌劇場からも(上演の)話がきております」と感激。さらに「オペラというのは歴史的なものですが、新たな指揮者、出演者、歌手たちによって様変わりします。ただ変わるだけではなく、原作に『こんな視点もあったのか』と思っていただきたい。クラシックというと古いというイメージがあるかもしれないが、まったくそうではなく、もっともぜい沢で豪華で人の心を揺さぶるジャンルだと思っております」と力を込めた。

宮本氏からの熱いラブコールに応えて衣装デザインを手がけた高田氏は「『蝶々夫人』は僕にとってオペラの原点で、やってみたいという気持ちはあったけれど、よく考えると大変な仕事。でも、この機会を逃してはいけないということでやらせてもらいました」と苦笑しつつ説明。
まだすべてのデザインは完成していないといい、「見方によってずいぶんシチュエーションが変わってくる話なので、難しいですし、面白いです」と話した。