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「ゲイ雑誌を次の世代へ」カフェ店主の思い

2019年5月20日 15:35
「ゲイ雑誌を次の世代へ」カフェ店主の思い

新宿2丁目にあるゲイのブックカフェ「オカマルト」――

店主とお客さんの会話「いまの風俗とか水商売の娘はキレイよ」「キレイすぎるんすよ」「もうちょっと汚いほうがいい」

ゲイ雑誌を読みながら、店主と本音のトークを楽しみます。カフェにはLGBT関連の本や、ゲイ雑誌500冊程度をそろえます。

オカマルト店主・小倉東さん(57)「アドン、さぶ、薔薇族という3大ゲイ雑誌の創刊号から1年間分はそろえました」

小倉さんは、自身もゲイ雑誌の創刊に携わり、中心メンバーとして活躍していました。

小倉さん「紙メディアって必要だと思ってて、実際にここに形があることって、人間の手で触れて、実存がそこにあるというのが確認できるので」

小倉さんが雑誌を、集めるようになったのは、友人の死がきっかけでした。

小倉さん「ひっそりとホモ雑誌を家に隠しもっていた(人たちの)ゲイの歴史も捕獲しておきたいなという気持ちがあって始めた」

若いLGBTの当事者に、“自分を知るための歴史を知ってほしい”と訴えています。

小倉さん「本のアーカイブは過去の歴史の蓄積を次の世代に手渡していきたい」

この日は女装をし、マーガレットとして、イベントで、ゲイ雑誌の歴史を語りました。

小倉さん「ゲイの歴史などについて関心を向けていただきたい。LGBTとしての将来の夢を描くのであれば、今までたどってきた道筋を振り返ることはとても重要な作業になるのではないか」「僕が死んだら、コソコソ集めてきた本の行き先は、ちょっとそろそろ心配していて」「土地持ちの資産家の一人息子のホモ、かわいい子と知り合えたらうれしいかなと」


【the SOCIAL lifeより】