×

新時代へ!「令和」にあやかり…驚きワザも

2019年4月29日 18:51
新時代へ!「令和」にあやかり…驚きワザも

新しい元号「令和」のスタートが5月1日に迫っている。この10連休「令和」への盛り上がりを楽しもうとする人々もいるようだ。日本各地で広がる「令和」ブームを取材した。

29日、大阪のJRの駅近くで写真を撮る人の姿。その後も、続々と写真撮影する人たちが。

「平成」最後の「昭和の日」に「大正駅」で、「明治」の「R-1」を飲む。「R-1」はアルファベット表記で令和元年にあたるため5つの元号がそろうとネットで話題になった。

   ◇

令和に関連するサービスも続々と登場している。東京、立川市でネイルサロンを経営する矢島拓さん。この日、ゴールデンウイークに夫の実家に帰省するという常連客の爪の手入れをしていた。

ネイリスト・矢島拓さん「ご実家帰ったら大スターですよ。官房長官爪につけている女いるってなる」

常連客「どうしましょ。主人のご実家で」

客の爪には、そっくりな“菅官房長官の顔”が。令和を発表した時につけていた青のネクタイやスーツまで細かく再現。そして、隣の爪に令和の額縁をつければ、矢島さん完全オリジナル“令和ネイル”の完成。

常連客「気分がすごく上がりますよね。ちょっと先取りしてる感じがすごくうれしいです」

パーツは全て手作り。何種類もの細い筆で、髪の毛やシワなどを慎重に塗っていく。1つ作るのに1時間ほど。

矢島拓さん「楽しい気分が続いてくれると思うので、非常にそれはうれしいです」

   ◇

霧がかる千葉県のマザー牧場。芝生に白い粉末をまく牧場スタッフ。これから“ある動物”による令和イベントの練習を行うという。

その動物とは…モコモコのヒツジたち。本番は5月からだが一足先に見せてもらった。

森から現れた150頭の大群。すると、草原に浮かび出た大きな「令」の文字。さらに横へ移動するヒツジたち。こちらは、ややうっすらだが「和」の文字も。ヒツジたちによる大きな令和が完成した。

羊飼い・ジェットさん「(現在の出来は)100点満点で言うと、90点くらい。だいぶヒツジが動きを覚えてきてくれました」

現在、練習中のヒツジたち。令和が始まる5月1日から1か月間、毎日公開されるという。

   ◇

オグリキャップやディープインパクトなど、スターホースが社会現象を巻き起こした平成の競馬界。令和時代の名馬に…。そんな願いを込められて名付けられた馬がいる。

川崎競馬場で行われた競走馬の能力試験。そこに出走する馬主・吉田勝利さんの馬。

馬主・吉田勝利さん「名前に令和がついているから、恥ずかしくないレースをしてほしいと思うんですよね」

自身が持つ2頭の馬に令和の名をつけた。弟の「レイワボーイ」。茶褐色の体毛が特徴の姉の「レイワガール」。2頭が挑む能力試験。これに通らなければレースに出ることは出来ない。

まずは、レイワガールの出番!スタート直後からほかの馬に引き離されるレイワガール。

吉田さん「(他の馬に)ついていければ全然いいんだけど、ついていけてないな」

最後の直線も伸びず4着でゴール。それでも、合否は着順ではなくタイムで決まる。

吉田さん「どう?セーフ?」
調教師「受かった!」
吉田さん「良かった!良かった!」

次は、弟の番!しかし、スタートのミスが響き不合格。来月に、もう一度行われる試験に懸けるという。

吉田さん「令和になると変わってくれると信じて応援していきます」

   ◇

令和へと変わるこのタイミングである“一大決心”をした人も。伊藤由香さんと大学生の娘、舞香さん。

母・由香さん「2人とも髪の毛がすごく長いので、今回一緒に切ります」

髪をほどいてもらうと、2人とも腰をゆうに超えヒザまで届くほど。約5年も伸ばし続けた髪は1メートルほどにもなる。

髪を乾かす様子を見せてもらうと…なんともすごい光景。ドライヤーを1時間以上かけないと乾かないという。母の由香さんが髪を切るのにはこんな理由が。

母・由香さん「ヘアドネーションをぜひしたいと」

ヘアドネーションとは、病気や事故などで髪を失った子供たちにウイッグを提供する活動。元号が変わるこの機会に自分の髪を素材にしてほしいと切る決断をした。

この日、2人は近くの美容室へ。いよいよその時が訪れる。5年間付き添った髪とお別れ。

母・由香さん「役立ってくれればいいと思います」

娘の舞香さんもカットを終え、親子そろって素敵なショートヘアになった。髪を切り、平成に別れを告げた伊藤さん親子だった。