大塚家具の大塚久美子社長は、経営権をめぐり争った父・勝久氏と４年ぶりに再会し、自らが立ち上げた団体への協力を求めた。

大塚家具の久美子社長は、父・勝久氏が２７日にオープンする「匠大塚青山」を突如訪問した。４年前の経営権争い以来勝久氏とは連絡を絶っていたが、久美子社長は、家具の価値を広める団体を立ち上げ、勝久氏に名誉会長への就任を依頼する形で再会を果たした。

大塚家具・大塚久美子社長「離れている時間は長かったですけれども、会ってあまり長く感じなかったことが縁の深さを示しているんじゃないかなと。非常にうれしく感じています」

一方、勝久氏は─。

匠大塚・大塚勝久会長「ずいぶん悩んだんでしょう、恐らく。悩んだ末、この方法が一番だということで来たんだと思う。久美子社長が、わざわざ来ているんだから受けないわけないでしょうと。それが本音ですよ」

勝久氏は久美子社長の求めに応じ、家具団体の名誉会長職を受ける考えを示した。

また、大塚家具の経営再建については、「原点に戻り、もう一度昔の大塚家具に戻して考えてみるべき」とアドバイスした。