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西日本豪雨で亡くなった「友達の分まで…」

2019年4月15日 15:55
西日本豪雨で亡くなった「友達の分まで…」

去年の西日本豪雨で亡くなったサッカー部員の男子中学生がいる。仲間たちは「亡くなった友達の分まで頑張る」との思いで、ゴールを目指す。

広島県熊野東中学校のサッカー部の部室には1枚の色紙がある。豪雨災害で亡くなった上西優太くんの似顔絵だ。西日本豪雨の土砂災害により母と弟と共に命を落とした。

熊野東中学校・サッカー部の田中辰弥くん「まだ明日学校に行ったらいるのかなとか」

3年生の田中くんは、亡くなった上西くんとは小学生の時からサッカーを共にしてきた仲間だ。上西くんを愛称“カミ”と呼んでいた。カミがなぜ突然…自問自答と深い悲しみが続いた。しかし、ある決意に至る。

田中くん「みんなが明るくないと、カミも明るくなってくれないので、みんなでカミの分まで頑張るっていうのを決めて」

この日、サッカー部は格上の高校生相手の試合に挑んだ。序盤、体格や技術面で勝る高校生にボールを支配される。亡くなったカミの分まで…チーム全員でゴールを死守する。

試合中盤獲得したフリーキック。田中くんが頭で合わせゴールを奪う。さらに田中くんのアシストもあり1点を追加。結果は高校生相手ながら6対2で勝利した。

共にボールを追った仲間のためにも…10年ぶりの県大会への出場を目指す。

田中くん「やっぱり友達の分まで頑張っていきたいなと思います」

【the SOCIAL lifeより】