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41歳のプロボクサー「現役」を続けるワケ

2019年4月4日 15:40
41歳のプロボクサー「現役」を続けるワケ

41歳のプロボクサーが先日、タイトルマッチに勝利し話題となった。40歳を超えても、プロボクサーを続けるワケとは?取材した。

ある新記録を打ち立てたプロボクサー、野中悠樹、41歳。2月に行われたアジアチャンピオンのベルトがかかった試合で勝利した。41歳のチャンピオンは、日本ボクシング史上で最年長記録だ。

そもそも、日本のプロボクサーは37歳が定年だ。野中選手はこれまでの実績によって、現役を続けることが特別に認められた異例の選手だ。

19歳の時、バイクの事故で大ケガをし、健康のありがたみを痛感した。体を使って打ち込めるものを探し、ボクシングを始めた。ライバルに負けたくない一心で、世界王者を目指すうちに、プロデビューして20年がたった。

野中選手「往生際が悪いと思う。でも、僕はどうしても、世界戦がしたい」

昼間は、チャンピオンベルトをツールベルトに変えて、自営の清掃業で生活費を稼いでいる。去年まで、スポンサーの清掃会社で働いていたが、試合で負けが続き、ボクシングをやめて仕事に専念することを雇い主から打診された。

野中選手「まだボクシングを続けたいと言い張って、会社を出てしまったことは、申し訳なく思っているが、でも、ここで自分にウソをつけなかった」

年を重ねたからこその強みとは…

野中選手「酸いも甘いも、苦いもからいも、全てかみつぶしてきたので、そういうのは若い子にはないものだと思うし、過去の自分より強くなっている。世界の頂点まで行けることは、そうそうないと思う。それが今、あとちょっとがんばれば手に届くところに来ているので、そこまでたどり着きたい」

【the SOCIAL lifeより】