三浦雄一郎さん 挑戦し続ける“心構え”
プロスキーヤーで冒険家の三浦雄一郎さんが25日夜の深層NEWSに出演し、エベレストからスキーで滑り降りた時の心境や、80歳を超えた今もトレーニングを欠かさず挑戦し続ける心構えを語った。
「(エベレスト滑降の)時速はどれぐらい出るんですか。それぐらいの坂を下りると」
三浦雄一郎さん「スタートして6秒たてば(時速)180キロ。落ちていくだけですから。空気は(平地の)3分の1しかないから。そのまま行ったら時速300キロぐらいになりますよ。パラシュートをブレーキに使う」
「恐怖心とかはなかったんですか?」
三浦雄一郎さん「恐怖心あったらやめた方がいいでしょうね。65歳前後で、これから5年かけてエベレストに登ろうと。ただその頃、ヒザを痛めてジョギングを走れなかったんですよ。ということで足首に重りを付けて背中にザックを背負い、1年目は1キロずつ、2年目から3キロずつ、3年たって5キロずつ片足。背中に20キロぐらいということでこの辺散歩したり、元々体育館とか室内系のトレーニングは好きじゃなかったんです」
三浦雄一郎さん「ただ歩いたり荷物背負ったり、一番原始的な縄文時代のトレーニングをそのまま続けている」
「重りを付けたり負荷を自分に掛けてそのまま一日過ごすというのは、ある意味“ながらトレーニング”みたいな」
三浦雄一郎さん「完全な“ながら”です」
「その“ながら”の先にエベレストがある訳ですね」
三浦雄一郎さん「そうです」
「普通の人だったら、その“ながら”の間に心が折れそうになるときもあると思うんですが、それがないってことですよね。その源は何ですか?」
三浦雄一郎さん「面白半分にやってましたから。でっかいの背負ってね。足に重り付けてこの辺うろうろと」
三浦さんはこのように、何事も飽きずに面白がってやることが長く続けるコツだと説明した。