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折り紙に人生かける21歳 クワガタを作る

2019年1月30日 16:28
折り紙に人生かける21歳 クワガタを作る

折り紙に人生をささげる21歳の若者がいる。折り紙とは思えない立体的な作品の数々をご覧あれ。

紙でできたノコギリクワガタ。実はこれ、1枚の紙でできた折り紙だ。もとは28センチ四方の黒い紙、まずは折り目をつけてから一折ずつ丁寧に折り進める。紙を何度も折りたたんでいくと、突起物がいくつもできてくる。さらに折っていくと、2本の大アゴも姿をあらわし足の部分もわかるように。約100分かけて完成したのが、東南アジアに生息する世界最長のクワガタムシ“ギラファノコギリクワガタ”だ。アゴから生える細かい突起まで見事に表現している。

さらに、羽が生えた西洋のドラゴン。91センチ四方の1枚の紙を折って作った。完成まで5か月かかった。紙を切ったり何枚も使ったりすることなく1枚の紙から形づくる。

あっと驚く折り紙の数々。生み出したのは有澤悠河さん。21歳にして折り紙に人生をささげている。折り紙を始めたきっかけは…

有澤さん「平面を折って立体物ができるのにわくわくした。幼稚園の頃から続けている」

中学1年生の時にクワガタの作り方を思いついてから、折り紙の世界にのめりこんでいった。約3年前に美濃の手すき和紙工房に就職した。

有澤さん「日本の手すき和紙は薄くて繊細な表現ができるので、自分で紙を作るところからやってみたかった」

北海道の札幌市から高校卒業後すぐに移住した。長良川沿いの自然のなかで紙づくりを行っている。

全国各地の紙製造現場を見学した末、昔ながらの紙づくりを守る工房への弟子入りを決めた。有澤さんの折り紙をコーティング加工したネックレスやイヤリングも販売している。ガラスなどには出せない和紙ならではの風合いが魅力だ。

一生をかけて折り紙作りにまい進すると意気込む有澤さん。今後の目標は…

有澤さん「折り紙でなんでも作れる、折り紙の達人のようになりたい」

【the SOCIAL viewより】