安倍首相はロシアのプーチン大統領と北方領土問題などについて会談するため、日本時間２１日の夜遅く、モスクワに到着した。

日露首脳会談は日本時間２２日夜に行われる。先週の外相会談で、北方領土の主権の問題をめぐり、立場に隔たりがあったことなどを踏まえて議論するほか、平和条約の締結に向けて引き続き交渉を加速させることを確認するものとみられる。また、今年の春ごろ、安倍首相が再びロシアを訪問して首脳会談を行うことを提案する見通し。

一方、ロシアのペスコフ大統領報道官は２１日、平和条約交渉に関して、「初期段階にある」と指摘した。その上で「全力を尽くすが、平和条約の締結に関して、すぐに合意することは不可能だ」と述べ、早期に大筋合意を目指す日本をけん制した。