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実用的じゃないロボ「LOVOT」って?

2018年12月20日 16:39
実用的じゃないロボ「LOVOT」って?

18日に行われた新しいロボットの発表会で登場したのは「LOVOT(らぼっと)」。一般的に人助けの役割を担うことが多いロボットですが、LOVOTは人に愛されるため、人を元気にするために開発されたロボットなんです。

いったいどういったロボットなんでしょうか。LOVOTがいる部屋に入ってみると…人が入ってきたことを認識し、うれしそうに迎えてくれました。

抱っこしてみると、ちょうど人肌みたいで気持ちよさがあります。実はLOVOTの体は、人肌と同じくらいの温度に保たれていて、人の温もりを感じられるようになっているんです。そしてお腹をなで続けると、気持ちよさそうに寝てしまいました。

まるで本当に生きているような特徴の数々。LOVOTに愛着を持ってもらうことで、触れあう人に元気になってもらいたい。そんな思いが詰まったロボットなんです。

すでに、人々を元気にするために活躍しているロボットがいます。あるホームでは、11月のオープン当初から家庭用ロボット「aibo」を導入しています。元々、犬を飼っていた入居者の吉田さんは、ここに来てから、とてもかわいがっているそうで、aiboから反応が返ってくることや動き回る姿から、力をもらっているといいます。

吉田さん「朝やっぱりここへ来て、ゆきちゃんいないと寂しいね。ゆきちゃんと会って元気に一日過ごしましょって感じ」


このようなロボットの役割はLOVOTにも期待されています。実際に開発段階のLOVOTを海外のケアホームに持って行ったところ、普段あまり笑顔を見せない人が笑顔で触れあっていたという実績もあったそうです。

「長く一緒にいてじんわりと愛情が湧いてくる、そういった存在を目指しています。自分で自分を元気にしていくためのきっかけをつくる器がLOVOTだといえます」(「GROOVE X」林代表)