世界規模のミス・コンテストの一つ、「ミス・ユニバース」の世界大会が１７日、タイで開かれる。初めてトランスジェンダーの女性が参加するなど、話題となっている。

ミス・ユニバース世界大会のスペイン代表アンジェラ・ポンセさんは、体は男性として生まれたが、心は女性のトランスジェンダーで、大会史上初めてトランスジェンダーの女性として参加する。

ポンセさん「ミス・ユニバースは本当に限られた人だけが経験できること。トランスジェンダーの女性として初めてミス・ユニバースに参加するという歴史をつくれることにとても誇りを感じる。人々の愛情を感じることはとても美しい」

ミス・ユニバースでは２０１２年のカナダ予選で参加者の一人がトランスジェンダーだったことを理由に失格になり、批判が集中したことから、その後、トランスジェンダーも参加資格を得られるようになった。

一方、今回の大会をめぐっては、アメリカ代表のサラ・ローズ・サマーズさんがカンボジア代表などに対し、「英語を全く話さないし、誰も彼女の言葉を理解できない」「かわいそうなカンボジア」などと、からかうような発言をした動画をＳＮＳに投稿。これに対し、英語を話さない人を見下した発言だなどと批判の声が相次ぎ、サマーズさんはＳＮＳ上で謝罪する騒動に発展した。

多方面で話題になっているミス・ユニバース世界大会は、タイで日本時間１７日午前９時から行われる。