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福岡大、金沢医大、岩手医大“不適切入試”

2018年12月8日 17:30
福岡大、金沢医大、岩手医大“不適切入試”

大学医学部の不正入試問題は新たに地方の3つの私立大学に広がった。福岡大学、金沢医科大学、それに岩手医科大学では、現役生に加点していたり地元出身者を優遇したりしていた。

福岡大学医学部の入学試験では、高校の調査書に基づく20点満点の配点を1浪の場合、半分の10点満点、2浪以上は0点と差をつけ現役生を優遇していた。福岡大学ではこの配点を、2010年度から今年度の入学試験まで採用していたが、不適切だという認識は無かったという。

一方、石川県の金沢医科大学でも不適切な入試が行われていたことが判明した。金沢医科大学では、今年度の医学部入学試験の特別推薦入試で、受験要項に明示せずに、石川、富山、福井の北陸3県の高校の卒業生に対し、加点するなどしていたという。

また、岩手医科大学は今年2月に歯科医師免許取得者などを対象に行った医学部編入試験で、岩手医科大学歯学部の出身者を優遇して合格させていた。「岩手で働く医師確保のため」と説明しているが、募集要項には岩手医科大学出身者を優遇するという記載は無かった。

3大学は、不適切な入試を行っていると文部科学省からすでに指摘を受けていた。