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2分解説!火災保険料↑で影響は?選び方は

2018年11月14日 18:26
2分解説!火災保険料↑で影響は?選び方は

損害保険大手各社が、来年秋にも火災保険料を値上げする見通しだ。

損害保険金の支払額が西日本豪雨や台風の影響で2018年度に急増していて、今年度は過去最大の1兆円を超える可能性が高くなっている。このため、損害保険大手3社の収支は悪化していて、来年の秋にも保険料の値上げに踏み切る見通しとなった。

損害保険各社が保険料を値上げすれば4年ぶりとなる。経済部の安藤佐和子解説委員に聞く。

◆そんなに保険金の支払いが増えているのか

主な自然災害による保険金の支払額をグラフにしたもの(日本損害保険協会調べ)を見ると、これまでの最高は2004年の7449億円で、台風が10回も来た年だった。

これに対し、今年は西日本豪雨や台風21号など自然災害が相次ぎ、今年度は保険金の支払額が1兆円規模に膨れあがるとみられている。

◆具体的には、どれくらい値上がり?

具体的にはまだ決まっていないが、損害保険料を算出する団体が、損害保険会社がいままで支払った額などをもとにはじき出したものによると、5.5%がひとつの値上がりの目安となっている。

ただ、これには今年度の災害の状況は反映されていない。あとは保険会社各社の戦略によって上げ幅は変わっていく。

◆損害保険の選び方

これをきっかけに保険の見直しをするというのが、ひとつの手だ。例えば、家の立地によって、強風が吹きやすい、浸水被害、土砂崩れの被害にあいやすいなど、さまざまに違う。保険会社によっては独自でハザードマップをつくっているところもあるので、自分はどの災害に対応した保険がいいのかを考えて選ぶのもひとつ。

また、保険は住宅を購入した時に入るケースが多いので、何年も前に入ったままになっているという場合が多い。しかし、その時よりもいまは選択肢が増えている。

これをきっかけに、保険を賢く見直してみるのもいいのではないか。