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制裁発動 当日のイラン石油関連施設を取材

2018年11月6日 5:54

アメリカのトランプ政権は5日、イランの生命線である原油の禁輸など、イランへの大規模な制裁の第2弾を発動した。これにイラン政府は強く反発している。こうした中、NNNは、制裁が発動された当日のイランの石油関連施設を取材した。可児智之記者が伝える。

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今回、特別に取材が許されたのは、中部イスファハンにある国営の石油精製施設。イラン国内の石油精製の5分の1以上がこの施設で行われ、一部は輸出されている。

制裁が発動された5日も、施設から蒸気が勢いよく上がり、作業員らが仕事に追われる様子も見られた。

施設側は今後について、「制裁の影響は出ない」と強気の姿勢だ。

イスファハン石油精製会社レザ・バフラミ氏「制裁の影響は心配していない。イランの石油は品質が良いから今後も売れるだろう」

イランのロウハニ大統領は、「制裁は不公正かつ違法だ」とアメリカを強く批判した上で、「今後も原油を売り続ける」と強調した。

しかし、原油の禁輸がイラン経済に打撃を与えるのは間違いなく、トランプ政権が圧力を強める中、イランはより一層厳しい状況に追い込まれている。