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米10月雇用統計 時給が9年半ぶり高水準

2018年11月3日 12:30

アメリカの10月の雇用統計が2日に発表され、平均時給の伸びが9年半ぶりの高い水準となった。好調な雇用情勢を受け、賃金も上昇傾向となっている。

2日に発表されたアメリカの10月の雇用統計で、物価上昇の先行きを示す平均時給は27.30ドルと、前の年の同じ月に比べ3.1%増えた。これは9年半ぶりの高い伸び率。失業率は48年ぶりの低い水準を維持しているほか、農業部門以外の就業者数も市場予想を大きく上回るなど、好調な雇用情勢を受け、伸び悩んでいた賃金も上向いた形。

トランプ大統領「賃金が3.1%も上がった。完璧な伸びだ。アメリカはかつてないほど良い状況だと言えるだろう」

一方で、市場関係者は「賃金の伸びが長期金利の上昇につながれば株式市場などを不安定にする懸念もある」としている。