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無人の明かり“人と人つなぐ”古本屋の物語

2018年10月26日 16:28
無人の明かり“人と人つなぐ”古本屋の物語

閑静な住宅街の一角にともる明かり。本棚がありますが店員はいません。午後6時、女性がやってきました。初めて入った時は、おそるおそるだったといいます。

女性客「思い切って入ってみたら、あ!本屋さんなんだって。そこでどうやら支払いをするみたいです」

カプセルトイがレジ代わり。お金を入れて出てきたカプセルには、購入した本を入れるための袋が入っています。本の値段は300円から1000円まで。値段に応じた回数、カプセルトイを回します。

4畳の店内には文学作品、ビジネス書、芸術書など様々なジャンル約450冊の古本が。24時間営業で、扉に鍵はかかっていません。このスタイルで5年以上運営されています。

ディレクター「変な話、盗めるなって思ったことないですか?」

客「全然ないです、本好きなのでやっぱり買います」

オープン以来、盗難被害に遭ったケースはないそうです。オーナーの中西さんは、本好きが高じてこの古本屋を開店。日中は会社員として働いています。

中西さん「自分が今できる範囲内で」「無人だったら成立するかなって思って作った」

店の管理費は電気代と賃料のみ。週に30冊ほど売れているといいます。店内には座ったり、踏み台に使われる木箱があります。実はこれが重要なコミュニケーションツール。この日は、客からお土産として「すだち」が中に、手紙も添えられていました。

客が手紙を置いていくこともしばしば。こうしたコミュニケーションをきっかけに客とSNS上でつながっているそうです。

中西さん「他の有人店舗よりか、やりとりは発生しているような気がしますね」


【the SOCIAL viewより】