トルコで起きたサウジアラビア（以下、サウジ）人記者死亡事件で、トルコのエルドアン大統領は「火曜日（２３日）に詳細を発表する」と述べた。トルコ政府が公式に事件について発表をするのは初めてとなる。

サウジ政府はカショギ氏について、総領事館内でのケンカが原因で死亡したと発表している。しかし、遺体の行方やムハンマド皇太子の関与など核心については触れておらず、疑念は払拭されていない。

こうした中、エルドアン大統領は２３日に開かれる与党の会合の場で事件の詳細を発表すると明らかにした。トルコの捜査機関は総領事館の捜索にもあたっているだけに、２３日の発表が真相究明につながるのか注目される。

一方、サウジ外相は２１日、アメリカのＦＯＸニュースに出演し、事件について「大きな過ちだった」と表明した。

ジュベイル外相「事件を起こした人物たちは職権を逸脱していた。明らかに大きな過ちだった」

その上で、事件に関与したとして拘束した１８人の中に、「ムハンマド皇太子と近い関係の人物は誰もいない」と強調し、焦点となっているムハンマド皇太子の関与はないと強調した。